第107回実践③ 薬剤師 問299
62 歳女性。身長 153 cm、体重 56 kg。動悸及び息切れを自覚し、近医を受 診したところ非弁膜症性心房細動と診断され、以下の処方で治療を開始することに なった。患者の検査値等は以下のとおりである。 (所見及び検査値) 血圧 140/86 mmHg、心拍数 160 拍/分、脈拍数 90 拍/分、AST 23 IU/L、 ALT 28 IU/L、eGFR 40 mL/min/1.73 m2 (心電図) RR 間隔不規則、P 波消失、f 波出現 (処方 1 ) ワルファリンカリウム錠 1 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 3 ヶ月経過後、患者が処方箋を持って来局した。処方が以下の内容に変更されて いた。 (処方 1 (変更後)) ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル 110 mg 1 回 1 カプセル( 1 日 2 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 14 日分 (処方 2 ) ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 処方内容の変更について薬剤師が患者に確認したところ、以下の答えが返ってき た。「薬の量を決めるために検査を繰り返していたが、主治医から食事について質 問され、時折青汁を飲んでいることを伝えたところ、薬を変えることになった。」 患者の所見及び検査結果は以下のとおりである。 (所見及び検査値) 血圧 130/85 mmHg、心拍数 120 拍/分、脈拍数 75 拍/分、AST 25 IU/L、 ALT 26 IU/L、eGFR 35 mL/min/1.73 m2、PT︲INR 2.3 今回の処方変更について、薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
ワルファリンカリウム錠の服用を中止し、その翌日よりダビガトランエテキシ ラートメタンスルホン酸塩カプセルを開始するよう患者に説明する。
2
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセルを服用し忘れた場合、 できるだけ早く 1 回量を服用し、次の服用まで 6 時間以上空けるよう指導する。
✓ 正解
3
青汁やほうれん草などの緑黄色野菜の摂取は、控えるように患者に指導する。
4
他科や他院で P︲糖タンパク質を阻害する薬剤が処方されていないことを確認 する。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「ワルファリンを中止し、その翌日よりダビガトランを開始する」ワルファリンは PT-INR が治療域を下回ってから切り替えるもので、一律に翌日開始ではない。
- 3.✕「青汁やほうれん草などの緑黄色野菜の摂取を控える」ビタミン K 制限はワルファリンの注意点で、DOAC のダビガトランでは不要である。(※飲み忘れた場合はできるだけ早く 1 回量を服用し次まで 6 時間以上あけること、P-糖タンパク質阻害薬の併用がないか確認することが正しい)
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