第107回実践③ 薬剤師 問289
28 歳女性。病院で受付事務の仕事をしている。半年前から起床時の体のこ わばりや、手足の関節の痛みを意識するようになった。市販の鎮痛薬を飲んでいた が、徐々に増悪したため、近くの整形外科を受診したところ、関節リウマチと診断 された。メトトレキサートでの治療を開始したが、症状は改善しなかった。アダリ ムマブの自己注射を追加することになり、自己注射について薬剤師の指導を受ける ように医師から言われ来局した。 患者の検査値等は以下のとおりである。 赤血球数 280 # 104/nL、白血球数 8,000/nL、血小板数 12 # 104/nL、 CRP 2.8 mg/dL、血清クレアチニン値 0.7 mg/dL、HbA1c 5.2%(NGSP 値)、 胸部 X 線 異常なし。 アダリムマブの自己注射を開始後、関節リウマチの症状は軽快して、患者は大変 喜んでいたが、約 6 ヶ月後、次第に湿性の咳と全身倦怠感が出現するようになっ た。 (検査値及び所見) 赤血球沈降速度 30 mm/h(基準値 3 ~15)、CRP 1.0 mg/dL、 HbA1c 5.4%(NGSP 値)、インターフェロンガンマ遊離試験 陽性 この状況に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
関節リウマチの再燃が疑われる。
2
糖尿病発症の可能性がある。
3
結核感染が疑われる。
✓ 正解
4
アバタセプトの併用を検討する必要がある。
5
アダリムマブの投与中止を検討する必要がある。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「関節リウマチの再燃が疑われる」湿性咳とインターフェロンガンマ遊離試験陽性は結核感染を示唆する。
- 2.✕「糖尿病発症の可能性がある」HbA1c 5.4 % で該当しない。
- 4.✕「アバタセプトの併用を検討する必要がある」結核感染が疑われる状況で生物学的製剤の併用は不適である。(※結核感染が疑われ、アダリムマブの投与中止を検討する)
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