PH 実践② D-2-1. 用法用量・投与設計(腎肝調整)

第107回実践② 薬剤師 問268

48 歳男性。気管支ぜん息の既往があり、処方 1 及び処方 2 の薬剤を継続し て使用している。この患者はテオフィリンの治療薬物モニタリング(TDM)を実 施しており、定常状態の血中濃度は 15ng/mL であった。しかしここ数日、腹痛や 吐き気が強く、今日は仕事も休んでいるとかかりつけ薬剤師に相談があった。聴き 取りにより 2 日前からピロリ菌の除菌療法(処方 3 )をしていることが判明した。 速やかにかかりつけ医を受診するように指示し、当該医師にも連絡を取った。その 後、この患者について、受診時のテオフィリンの血中濃度が 40ng/mL であること を医師に確認した。なお、アドヒアランスは良好であることを確認している。 (処方 1 ) ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入液 1 回 2 吸入 1 日 2 回 朝食後・就寝前 7 日分 (処方 2 ) テオフィリン徐放錠 200 mg 1 回 1 錠( 1 日 2 錠) 1 日 2 回 朝食後・就寝前 7 日分 (処方 3 ) ボノプラザン錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 2 錠) アモキシシリンカプセル 250 mg 1 回 3 カプセル( 1 日 6 カプセル) クラリスロマイシン錠 200 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 薬剤師がこの患者のテオフィリン中毒の要因と考えた内容として、最も適切なの はどれか。1つ選べ。
1
ピロリ菌の除菌療法による胃内環境の変化
2
ボノプラザンによる胃内 pH の上昇
3
腎薬物トランスポーターを介したアモキシシリンとの競合阻害
4
クラリスロマイシンによる肝薬物代謝酵素阻害
✓ 正解
5
ぜん息症状によるテオフィリン感受性の増大
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「ピロリ菌の除菌療法による胃内環境の変化」テオフィリン中毒の要因ではない。
  • 2.「ボノプラザンによる胃内 pH の上昇」要因ではない。
  • 3.「腎薬物トランスポーターを介したアモキシシリンとの競合阻害」要因ではない。
  • 5.「ぜん息症状によるテオフィリン感受性の増大」血中濃度上昇の要因ではない。(※クラリスロマイシンによる肝薬物代謝酵素〈CYP〉の阻害でテオフィリンの血中濃度が上昇する)

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出典

厚生労働省 公開ページ