第107回実践② 薬剤師 問253
62 歳男性。 3 年前、階段を昇る時に息切れを感じるようになり受診したと ころ、左室肥大と肺うっ血を認め、慢性心不全と診断された。処方 1 ~処方 3 で治 療されていたが、慢性心不全の増悪により入院した。その後、処方 4 を追加して病 態が安定したため、退院することになった。現在の検査値等は以下のとおりであ る。 (検査値) 血圧 120/82 mmHg、心拍数 84 拍/分、AST 24 IU/L、ALT 16 IU/L、 BUN 18 mg/dL、血清クレアチニン値 0.9 mg/dL、Na 145 mEq/L、 K 2.9 mEq/L、Cl 102 mEq/L、血清 BNP 410 pg/mL、左室駆出率 EF 33% (処方 1 ) エナラプリルマレイン酸塩錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 30 日分 (処方 2 ) ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 30 日分 (処方 3 ) フロセミド錠 40 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 30 日分 (処方 4 ) エプレレノン錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 30 日分 この患者に追加された処方 4 の薬物の作用として、適切なのはどれか。1つ選 べ。
1
心臓のアドレナリン b 受容体を遮断して、BNP 値を低下させる。
2
アンジオテンシン変換酵素を阻害して、心筋の線維化を抑制する。
3
心筋に直接作用して心収縮力を高めて、左室駆出率を改善する。 + -
4
ヘンレ係蹄上行脚において Na と Cl の再吸収を抑制して、むくみを改善す る。
5
遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への + K の排泄を抑制する。
✓ 正解
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解説
- 1.✕「心臓の β 受容体を遮断して BNP 値を低下させる」β 遮断薬の作用である。
- 2.✕「アンジオテンシン変換酵素を阻害して心筋の線維化を抑制する」ACE 阻害薬の作用である。
- 3.✕「心筋に直接作用して心収縮力を高め、左室駆出率を改善する」強心薬の作用である。
- 4.✕「ヘンレ係蹄上行脚で Na⁺ と Cl⁻ の再吸収を抑制してむくみを改善する」ループ利尿薬の作用である。(※エプレレノンは遠位尿細管・集合管のアルドステロン受容体を遮断し、K⁺ の排泄を抑制する)
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