PH 実践② A-6-2. 薬物動態(ADME)

第106回実践② 薬剤師 問267

70 歳男性。体重 50 kg。皮膚科を受診して帯状疱疹の診断を受け、処方 1 の記載された処方箋を薬局に持参してきた。お薬手帳の内容を確認すると、以下の 薬剤を継続的に服用しており、血清クレアチニン値 6.0 mg/dL と記載されてい た。また、血液透析は実施していないことを確認した。 (処方 1 ) ファムシクロビル錠 250 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 7 日分 (お薬手帳の記載薬剤) テルミサルタン錠 40 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 セベラマー塩酸塩 250 mg 1 回 4 錠( 1 日 12 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食直前 薬剤師はファムシクロビル錠の添付文書等から薬物動態及び用法・用量に関する 以下の情報を得た。 ファムシクロビルは経口投与後、速やかに代謝され、血漿中には活性代謝物であ るペンシクロビルのみが検出される。 ペンシクロビルの尿中排泄率(推定値):75% ペンシクロビルの腎クリアランス:530 mL/min クレアチニンクリアランス 帯状疱疹の治療 (mL/min) F 60 1 回 500 mg を 1 日 3 回 40 - 59 1 回 500 mg を 1 日 2 回 20 - 39 1 回 500 mg を 1 日 1 回 1 20 1 回 250 mg を 1 日 1 回 薬剤師の対応として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
処方内容に問題がないと考え、そのまま調剤した。
2
ファムシクロビル錠 250 mg を 1 回 2 錠で 1 日 2 回の投与とするよう、処方医 に提案した。
3
ファムシクロビル錠 250 mg を 1 回 2 錠で 1 日 1 回の投与とするよう、処方医 に提案した。
4
ファムシクロビル錠 250 mg を 1 回 1 錠で 1 日 1 回の投与とするよう、処方医 に提案した。
✓ 正解
5
ファムシクロビル錠の投与は避けるよう、処方医に提案した。
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「処方内容に問題がないと考え、そのまま調剤した」腎機能低下に応じた減量が必要である。
  • 2.「250 mg を 1 回 2 錠で 1 日 2 回」高度腎機能低下の患者には過量である。
  • 3.「250 mg を 1 回 2 錠で 1 日 1 回」過量である。
  • 5.「ファムシクロビル錠の投与は避ける」減量すれば投与可能である。(※高度腎機能低下では、ファムシクロビル 250 mg を 1 回 1 錠で 1 日 1 回とするよう提案する)

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出典

厚生労働省 公開ページ