第105回実践② 薬剤師 問251
75 歳男性。大腸がんステージⅣに対して、mFOLFOX6 療法により治療中 である。原発巣の痛みに対し、処方 1 の薬剤が投与されていたが痛みのコントロー ルが不十分であった。そのため、処方 2 を追加( 1 週間ごとに増量)したところ、 NRS(Numerical Rating Scale)は 6/10 から徐々に低下し持続痛はほとんどなく なり、開始 16 日目には NRS は 2/10 となった。しかし、開始 18 日目に下痢、発 汗、発熱、見当識障害が出現し、開始 25 日目に不眠、焦燥感、体重減少を訴え、 処方薬による副作用が疑われ、血液検査を行った。 (処方 1 ) アセトアミノフェン錠 500 mg 1 回 2 錠( 1 日 8 錠) 1 日 4 回 朝昼夕食後・就寝前 28 日分 アミトリプチリン塩酸塩錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 就寝前 28 日分 (処方 2 ) ( 1 ~ 7 日目)トラマドール塩酸塩口腔内崩壊錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 4 錠) 1 日 4 回 朝昼夕食後・就寝前 7 日分 ( 8 ~14 日目)トラマドール塩酸塩口腔内崩壊錠 25 mg 1 回 2 錠( 1 日 8 錠) 1 日 4 回 朝昼夕食後・就寝前 7 日分 (15 日目~)トラマドール塩酸塩口腔内崩壊錠 25 mg 1 回 3 錠( 1 日 12 錠) 1 日 4 回 朝昼夕食後・就寝前 14 日分 検査値:血清クレアチニン 0.9 mg/dL、BUN 31 mg/dL、 AST 38 U/L、ALT 45 U/L、総ビリルビン 1.2 mg/dL 副作用の改善を目的とした医師への処方提案として、最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
1
アセトアミノフェンを中止し、オキシコドンに切り替える。
2
アミトリプチリンを中止し、トラマドールを増量する。
3
アミトリプチリンを中止し、デュロキセチンに切り替える。
4
トラマドールを中止し、オキシコドンに切り替える。
✓ 正解
5
トラマドールを中止し、メサドンに切り替える。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「アセトアミノフェンを中止しオキシコドンに切り替える」アセトアミノフェンは問題となる薬剤ではない
- 2.✕「アミトリプチリンを中止しトラマドールを増量」トラマドール増量はセロトニン系の副作用を悪化させる
- 3.✕「アミトリプチリンを中止しデュロキセチンに切り替える」デュロキセチンもセロトニン系で同様の副作用リスク
- 5.✕「トラマドールを中止しメサドンに切り替える」メサドンは難治性がん疼痛用で本例には不適
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