第114回医師D問50
74歳の女性。嚥下困難を主訴に来院した。7か月前から時々胸のつかえ感を自 覚していた。4か月前に行った上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎を認め内服薬 を処方された。その後も症状は持続し、2週前から食事摂取が困難となったため再 度受診した。橋本病、高血圧症、骨粗鬆症および不眠症があり内服加療中である。 身長156cm、体重45kg。脈拍76/分、整。血圧140/86mmHg。眼瞼結膜と眼球 結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。 服用している薬剤のうち、休薬によって症状の改善が見込まれるのはどれか。
1
甲状腺ホルモン
2
プロトンポンプ阻害薬
3
経口ビスホスホネート製剤
✓ 正解
4
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
5
アンジオテンシン変換酵素˝ACE)阻害薬
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「甲状腺ホルモン」骨粗鬆症の治療に用いることはなく、むしろ過剰で骨密度が低下する。
- 2.✕「プロトンポンプ阻害薬」消化性潰瘍の治療薬であり骨粗鬆症治療ではない(長期使用で骨折リスク上昇の報告あり)。
- 4.✕「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」転倒リスクを高めるため骨粗鬆症患者には原則使用を避けるべきであり、治療薬ではない。
- 5.✕「ACE阻害薬」降圧薬であり骨粗鬆症の治療薬ではない。