DR D B-13-2. 分娩・産科救急

第114回医師D問17

42歳の初産婦(1妊3産)。陣痛発来のため入院した。既往歴は35歳で腹腔鏡下 子宮筋腫核出術、38歳で子宮鏡下子宮内膜ポリープ摘出術を受けた。入院後9時 間で3,450gの男児を経腟分娩し、児娩出の6分後に胎盤はスムーズに娩出され た。分娩時出血量は100mLであり、会陰裂傷に対して縫合術を行った。産後20 分の時点で軽度の意識混濁が出現した。この時点で脈拍120/分、整。血圧72/40 mmHg。呼吸数24/分であり、腹部の疼痛を訴えている。外出血(性器出血)は少量 で、腟鏡診でも子宮口からのわずかな血液流出を認めるのみである。 最も考えられるのはどれか。
1
頸管裂傷
2
弛緩出血
3
子宮破裂
✓ 正解
4
癒着胎盤
5
子宮内反症
ANSWER   正解は 3 全国正答率 —

解説

  • 1.「頸管裂傷」急激な産道通過や器械分娩で生じる。重篤な出血を来すが子宮破裂とは異なる。
  • 2.「弛緩出血」分娩後の子宮収縮不全による出血であり子宮の構造的断裂ではない。
  • 4.「癒着胎盤」胎盤が子宮壁に病的に付着するもので、胎盤剥離不全と子宮外反が生じうるが子宮筋層の断裂とは異なる。
  • 5.「子宮内反症」分娩後に子宮が内腔から反転する状態であり、胎盤牽引・強圧が原因。子宮筋層の裂傷は主病態ではない。
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出典

厚生労働省 公開ページ