DR B C-1-3. 症候学・鑑別診断

第114回医師B問6

救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を以下に示す。 研修医:「9か月の男児です。2日前から38℃台の発熱、咳嗽、鼻汁が続くため来 院しました。保育所で同じような症状のお子さんがいるようです。5種混 合ワクチンは2回接種されています。眼球結膜の充血はありません。軽度 の喘鳴を認めました。鼻汁がひどくSpO がルームエアーで94%であり、 入院も考慮する必要があると思います」 指導医:「患児の外観はどうですか」 研修医:「少しぐったり感があり、機嫌が悪いです」 指導医:「呼吸状態はどうですか」 研修医:「軽度の陥没呼吸がみられます」 指導医:「皮膚色はどうですか」 研修医:「チアノーゼはなく、毛細血管再充満時間は2秒未満でした」 指導医:「発疹はありますか」 研修医:「ありません」 指導医:「鑑別診断のため患児に必要な検査は何ですか」 これに続く研修医の返答として最も適切なのはどれか。
1
「咽頭溶連菌迅速検査を行います」
2
「鼻腔RSウイルス迅速検査を行います」
✓ 正解
3
「尿中肺炎球菌抗原迅速検査を行います」
4
「咽頭アデノウイルス迅速検査を行います」
5
「咽頭マイコプラズマ迅速検査を行います」
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「咽頭溶連菌迅速検査を行います」溶連菌感染は発熱・咽頭痛が主症状で、喘鳴・SpO低下とは合致しない。
  • 3.「尿中肺炎球菌抗原迅速検査を行います」肺炎球菌は成人の肺炎に有用だが、9か月乳児の喘鳴・細気管支炎様症状にはRSウイルスが優先。
  • 4.「咽頭アデノウイルス迅速検査を行います」アデノウイルスは結膜炎・高熱が特徴で、季節外・眼充血なしの本症例には優先度が低い。
  • 5.「咽頭マイコプラズマ迅速検査を行います」マイコプラズマは学童期以降に多く、9か月乳児には稀。
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出典

厚生労働省 公開ページ