第117回医師E問40
問題文
64歳の男性。左足底の潰瘍と安静時疼痛を主訴に来院した。2か月前から左下 腿の安静時疼痛が出現し、足底の傷の治りも悪くなったため受診した。20年前か ら高血圧症と糖尿病で投薬治療を受けている。喫煙は20歳から40本/日。身長 168cm、体重72kg。脈拍72/分、整。血圧158/88mmHg。胸腹部に異常を認め ない。左膝窩動脈と左足背動脈の拍動を触知しない。下肢の三次元CT血管撮影像 〈3D-CTA〉(別冊No.7)を別に示す。 この患者への説明で適切でないのはどれか。 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。 60歳の男性。嘔吐を主訴に来院した。 現病歴 : 1年前に胃癌で胃全摘術を受け、その後外来で約8か月間抗癌化学療法 を継続した。2か月前に腫瘍マーカーの上昇と肝・肺転移を指摘され、再度抗癌化 学療法を受けたが、治療効果が認められず中止となった。その際に本人と家族に数 か月の予後と告知され、自宅に近い当院での外来通院を希望し、転院となった。特 に症状なく経過していたが、1か月前から時々腹痛を自覚し、オピオイドの定期内 服とレスキューが処方されていた。1週間前から悪心を認め、今朝になり嘔吐した ため受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 妻と2人暮らし。 2人の子供はいずれも県外に在住している。喫煙は 20歳から59歳まで20本/日。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 父が胃癌のため70歳で死亡。 現症 : 意識は清明。身長175cm、体重56kg。体温36.4℃。脈拍92/分、整。 血圧110/70mmHg。呼吸数26/分。SpO 96%(room air)。眼球結膜に黄染を認め ない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆しているが軟で、腹部全 体に圧痛があり、金属音を聴取する。心窩部に肝を触知する。両下肢に軽度の浮腫 を認める。神経診察で異常を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球364万、Hb10.3g/dL、Ht32%、白血球7,400、 血小板18万。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、アルブミン2.4g/dL、総ビリ ルビン0.8mg/dL、AST152U/L、ALT66U/L、LD387U/L(基準120〜245)、 ALP189U/L(基準38〜113)、γ-GT62U/L(基準 8〜50)、CK42U/L(基準30〜 140)、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖80mg/dL、総コレス テロール190mg/dL、Na143mEq/L、K3.5mEq/L、Cl92mEq/L。Ca10.1mg/ dL。CRP4.5mg/dL。胸部エックス線写真で両肺に多発小結節影を認める。
選択肢
- 1. 「喫煙の継続は病態を悪化させます」
- 2. 「足は清潔を保つようにしてください」
- 3. 「左膝までの血流は良好に保たれています」 ✓ 正解
- 4. 「傷の治りが悪いのは血行が悪いためです」
- 5. 「心臓を養う血管の病気をしばしば合併します」
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解説
解説は準備中です。随時加筆予定です。