PH 実践③ A-4-3. 腫瘍(発癌・進展)

第111回実践③ 薬剤師 問343

78 歳女性。卵巣がん Stage Ⅳの腹腔内転移により再発し、化学療法を実施して いたが、症状悪化に伴い緩和医療へ方針変更となった。大腸への浸潤により腹痛が 出現し、緩和ケアチームが介入した。以下の処方で痛みのコントロールは不良で、 経口摂取が徐々に困難となり、経鼻胃管の挿入を計画している。 (処方) オキシコンチン TR 錠 20 mg(注) 1 回 1 錠( 1 日 2 錠)
1
貼付後、速やかに血中濃度が上昇し、安定した鎮痛効果が得られる。
2
スイッチングのタイミングとして、オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠の最終投 与時から貼付を開始する。
✓ 正解
3
バイタルサインから、フェンタニル貼付剤の吸収率が増加すると判断できる。
4
レスキュー薬としてフェンタニル舌下錠を用いる。
5
フェンタニル貼付剤は、疼痛部位に貼付するとより効果的である。
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「貼付後、速やかに血中濃度が上昇し安定した鎮痛効果が得られる」フェンタニル貼付剤は効果発現が遅い(数時間以上を要する)。
  • 3.「バイタルサインから吸収率が増加すると判断できる」吸収増加(発熱時など)をバイタルから判断する根拠は示されておらず不適切。
  • 4.「レスキュー薬としてフェンタニル舌下錠を用いる」フェンタニル舌下錠は定時オピオイドが一定量で安定している場合に限られ、スイッチング直後のレスキューには不適。
  • 5.「フェンタニル貼付剤は疼痛部位に貼付するとより効果的」経皮吸収後に全身作用するため、疼痛部位に貼る必要はない。

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出典

厚生労働省 公開ページ