第108回実践② 薬剤師 問249
70 歳男性。肺がんによる疼痛があり、以下の処方により、在宅で緩和ケア を行っている。本日、薬剤師が患者宅を訪問し、薬学的管理指導を実施した。 (処方 1 ) オキシコドン徐放錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 2 錠) 1 日 2 回 12 時間毎に服用 14 日分 (処方 2 ) オキシコドン塩酸塩水和物散 5 mg 1 回 1 包 痛いとき 20 回分(20 包) (処方 3 ) ナルデメジントシル酸塩錠 0.2 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 患者に痛みに関する聞き取りを行ったところ、「痛みのコントロールは良好だっ たが、 3 日前から同じ時間帯に突然強い痛みが繰り返し起こるようになった」との 情報を得た。突然の痛みの頻度を患者に尋ねたところ、「次回のオキシコドン徐放 錠を服用する約 2 時間前に痛みが出始めることが多く、オキシコドン塩酸塩水和物 散の服用回数が 5 回以上になっている」との情報を得た。なお、処方薬による副作 用の症状は出ていない。 処方されたいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
電位依存性 Ca2+ チャネルのa d サブユニットに結合することで、興奮性神経 伝達物質の過剰な放出を抑制する。
2
オピオイド n 受容体を刺激することで、痛みの上位中枢への伝達を抑制する。
✓ 正解
3
脊髄後角におけるセロトニン及びノルアドレナリンの神経終末への再取り込み を阻害することで、下行性疼痛抑制系を活性化する。
4
腸管に存在するオピオイド n 受容体を遮断することで、蠕動運動の低下を防 ぐ。
✓ 正解
5
腸上皮に存在する Cl- チャネル 2 (ClC︲2)を活性化することで、腸管内への 水分分泌を促進する。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「電位依存性 Ca²⁺ チャネルの α2δ サブユニットに結合する」プレガバリン・ガバペンチンの機序で、本処方薬(オピオイド・ナルデメジン)には該当しない。
- 3.✕「セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する」デュロキセチンやトラマドールの機序で、本処方薬に該当しない。
- 5.✕「腸上皮の ClC」2 を活性化して腸管内へ水分分泌を促進する」 — ルビプロストンの機序で、本処方薬に該当しない。
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