第107回実践③ 薬剤師 問303
59 歳男性。B 型肝炎ウイルス(HBs 抗原)陽性であったが症状もなく長 年放置していた。倦怠感や意識障害が強くなり家族に連れられ近医を受診したとこ ろ、非代償性肝硬変と診断され、緊急入院となった。下肢にむくみを認めている が、食事の摂取は可能である。入院時の検査値と入院後の処方は以下のとおりであ る。 (検査値) AST 26 IU/L、ALT 27 IU/L、血清クレアチニン値 1.2 mg/dL、 総タンパク 6.0 g/dL、血清アルブミン 2.4 g/dL、LDL︲C 38 mg/dL、 プロトロンビン時間(PT)19.8 秒、総ビリルビン 1.0 mg/dL、 直接ビリルビン 0.6 mg/dL (処方 1 ) ラミブジン錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) フロセミド錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) スピロノラクトン錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 3 日分 (処方 2 ) ウルソデオキシコール酸錠 50 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 (処方 3 ) 酸化マグネシウム錠 330 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) ラクツロースゼリー分包 16.05 g/包 1 回 1 包( 1 日 3 包) 分岐鎖アミノ酸配合経口ゼリー剤 20 g/個 1 回 1 個( 1 日 3 個) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 この患者に対するアセスメントの内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1
患者はすでに肝硬変に移行しているため、B 型肝炎に対する治療薬は不要であ る。
2
利尿薬による過度の脱水は、高アンモニア血症を悪化させる可能性がある。
✓ 正解
3
肝臓は正常に機能している。
4
酸化マグネシウム錠とラクツロースゼリー分包の併用により下痢の可能性があ る。
✓ 正解
5
分岐鎖アミノ酸は、配合経口ゼリー剤が処方されているので、食事による摂取 が不要である。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「肝硬変に移行しているため、B 型肝炎に対する治療薬は不要である」肝硬変でも抗ウイルス治療は必要である。
- 3.✕「肝臓は正常に機能している」肝機能が低下している(肝硬変)。
- 5.✕「分岐鎖アミノ酸配合ゼリーが処方されているので、食事による摂取が不要である」食事による栄養摂取は必要である。(※利尿薬による過度の脱水は高アンモニア血症を悪化させ、酸化マグネシウムとラクツロースの併用で下痢の可能性がある)
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