第107回実践② 薬剤師 問255
45 歳男性。体重 45 kg。10 年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛 解・再燃を繰り返した後、メサラジン 1,500 mg/日、アザチオプリン 50 mg/日で 寛解維持されていた。 2 ヶ月前より大腸炎が再燃し、上の処方で効果不十分であっ たため、以下の処方にて寛解導入することになった。 (処方 1 ) タクロリムスカプセル 1 mg 1 回 1 カプセル( 1 日 2 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 3 日分 (処方 2 ) アダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注 80 mg ペン 0.8 mL 1 回 160 mg 2 本( 1 回分) 処方 1 及び 2 のいずれかの薬物に期待される効果の機序はどれか。2つ選べ。
1
TNF︲a に結合して、TNF︲a とその受容体の結合を阻害する。
✓ 正解
2
ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害して、サイトカイン受容体を介した細胞内情報 伝達を抑制する。
3
ロイコトリエンの産生を阻害して、白血球の組織への浸潤を抑制する。
4
プリン塩基の合成を阻害して、リンパ球の増殖を抑制する。
5
カルシニューリンを阻害して、T 細胞における IL︲2 などのサイトカイン産生 を抑制する。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害してサイトカイン受容体を介した情報伝達を抑制する」トファシチニブ等の機序である。
- 3.✕「ロイコトリエンの産生を阻害して白血球の浸潤を抑制する」該当しない。
- 4.✕「プリン塩基の合成を阻害してリンパ球の増殖を抑制する」アザチオプリン・ミコフェノール酸等の機序である。(※アダリムマブは TNF-α に結合し受容体との結合を阻害し、タクロリムスはカルシニューリンを阻害して IL-2 産生を抑制する)
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