PH 実践① A-2-2. 脳・体液・酸塩基 2つ選べ

第107回実践① 薬剤師 問203

60 歳女性。背中の粉瘤(注)が感染を起こしたため皮膚科を受診し、以下の 処方箋を持って薬局を訪れた。 (注) 粉瘤(アテローム):皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、本来皮膚から剥げ落ちる はずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってし まってできた腫瘍の総称。 (処方) セフジニルカプセル 100 mg 1 回 1 カプセル( 1 日 3 カプセル) 1 日 3 回 朝昼夕食後 5 日分 また、患者が持参したお薬手帳から、以下の薬剤を服用中であることがわかっ た。 エナラプリルマレイン酸塩錠 5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 28 日分 L︲アスパラギン酸 Ca 錠 200 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) レバミピド錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 28 日分 クエン酸第一鉄ナトリウム錠 50 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) プラバスタチン Na 錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 夕食後 28 日分 セフジニルには不斉炭素があり、旋光性を示すので、旋光度測定で確認すること ができる。日本薬局方セフジニル(C H N O S :395.41)の旋光度の項には、以 14 13 5 5 2 下のように記されている。 [ a]20:-58~-66°(0.25 g、pH 7.0 の 0.1 mol/L リン酸塩緩衝液、 D 25 mL、100 mm). 以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
日本薬局方では、旋光度の測定には、通例、光源として重水素放電管が用いら れる。
2
セフジニルは右旋性である。
3
試料中に前問の併用注意薬物が共存する場合でも、セフジニル自体の比旋光度 は変わらない。
✓ 正解
4
この条件下で測定した場合、日本薬局方セフジニルの旋光度の範囲は、-0.58 ~-0.66°である。
✓ 正解
5
層長 200 mm の測定管を用いると、測定されるセフジニルの旋光度の値は 1/2 になる。
ANSWER   正解は 3・4 全国正答率 —

解説

  • 1.「旋光度の測定には、通例、光源として重水素放電管が用いられる」旋光度はナトリウムランプ(D 線)を用いて測定する。
  • 2.「セフジニルは右旋性である」[α]が負(-58〜-66°)であり左旋性である。
  • 5.「層長 200 mm の測定管を用いると、旋光度の値は 1/2 になる」層長を 2 倍にすると旋光度は 2 倍になる。(※併用注意薬が共存しても比旋光度は変わらず、この条件下の旋光度の範囲は -0.58〜-0.66° である)

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出典

厚生労働省 公開ページ